スペイン・バスク地方出身の天才料理人エネコ・アチャ氏が東京の三つ星寿司店「すきやばし次郎」をはじめとする日本の名店を巡る旅を描いたドキュメンタリー映画『世界が愛した料理人』(9月22日から公開)。この映画の中で料理の真髄、魂は何かを探ったエネコ氏が来日、料理への思い、バスク料理と日本料理の共通点などについて語った。
スペイン史上最年少でミシュラン三つ星を獲得した天才料理人エネコ・アチャ氏が、料理の真髄、魂は何かを探り求めてたどり着いたのは日本の和食。世界最年長三つ星の寿司店「すきやばし次郎」の小野二郎氏をはじめとする日本の名店、名シェフを訪ねる美食探求の旅を描いたドキュメンタリー映画『世界が愛した料理人』が日本で9月22日から公開される。2017年の第67回ベルリン国際映画祭で上映され、話題となった映画だ。その公開記念イベントが9月4日、エネコ氏がプロデュースした都内屈指のレストラン「エネコ東京」(港区西麻布)で行われた。
「私の魂の中から出てくるのは母に教えてもらった料理」
エネコ氏は1977年、スペインのバスク地方ビスカヤ県に生まれた。地元のホテル学校を卒業後、バスク地方の名店で働き、25歳のときに第3回スペイン若手料理人選手権で優勝するなど注目され、2005年の27歳で独立。母の苗字で、「青い山」を意味する「アスルメンディ」という名を付けたレストラン「エネコ・アチャ・アスルメンディ」をオープンする。
エネコ氏はこう語る。「私の魂の中から出てくるのは母に教えてもらった料理です。母はとてもやさしく、そのやさしさを込めた料理を世界に広めたいと思いました」
今年8月に亡くなったフランスの名シェフ、ジョエル・ロブション氏についても、「レシピだけでなく、人格的にもすばらしくて、様々な知識を与えてくれました」と語り、大きな影響を受けたと話す。
イベントではエネコ東京のおすすめグラスワイン「チャコリ」、バスケットに中に小さな前菜3種類が入った「ピクニック」、卵の黄身とトリュフを半々にした黄身をスプーンの上にのせた「有機卵とトリュフ」を試食。いずれもアスルメンディで楽しめる料理や飲み物だ。
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